防災時事ニュース 小中学校の未点検は耳を疑いました。

教室の写真

本来安全な場所として避難所にも指定されている公立の小中学校で不備が認められた。会計検査院が調査した結果法律で定められた天井や外壁の劣化などを調べる建築点検を行っていない学校が694校あったことが26日告示された。そして、防火扉などの不備を放置していた学校も2052校と全体の39%にも上がり文科省は今後の対策を検討しているという。

正直、まさか!という印象でした。点検をやっていても不備事項を改善せずに放置されているというのは驚きを隠せませんでした。確かに各市町村も緊縮財政の中でやりくりしていかなければならない情勢ではありますが、公立の小中学校は鉄筋コンクリートの建物で、近隣の災害拠点や避難所とも指定されており地震や水害または津波の際は近隣住民が避難場所として利用したり、東日本大震災の時は緊急避難所として宿泊施設になることも想定されている。

建築基準法の規定では、校舎などの学校施設は3年に1回以上、専門家による点検を受けなければならず点検を義務付けられるかは自治体の規模によるが、会計検査院が調査した結果義務つけられた学校5267校のうち45市町村の694校が点検を怠っていたという。うち36市町村は所管する学校すべてで点検をしていなかった。

配管の劣化

点検は実施していたが、校舎や外壁の劣化や防火扉の動作不良などが見つかったのは2461校。うち2052校は見つかった問題を放置して未補修・未改修だという。本来補修を施さなければならない箇所は報告だけでも2万1800件あり、半数以上は3年以上放置されていたとの報告でした。

文科省によると、床面積ベースで公立小中学校の約7割が築25年以上経過した老朽施設だが、自治体の財政難などを背景に対応が遅れているという。しかし、一体あれだけの税金の使途は財政難という言葉だけで片付けて良いのか?疑問を呈す。

ある小学校校舎では壁からモルタル片が落下して子供がけがをしたり、高校ではベランダの手すりが落下し、生徒が落ちる事故も起きている。

子供の訓練

 

 

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